1.メンコンの怖い現実
メンコン(メンズコンセプトカフェ)の怖さは、ホストクラブに似ていることです。
「メンコンに夢中の娘は、いずれホストクラブにもハマってしまわないだろうか…」
親として、そのような心配をせざるを得ません。
ではどんなところが似ているのか、その特徴を具体的に比較してみます。
メンコン
- カッコいい男性が接客
- 夢のようなひと時を過ごせる
- 未成年入店可
- 指名制度ナシ
- カウンター越しに接客
- 24時間営業可
- 比較的安価
ホストクラブ
- カッコいい男性が接客してくれる
- 夢のようなひと時を過ごせる
- 18歳未満入店禁止
- 指名制度アリ
- 隣に座っての接待
- 深夜営業不可 ※風営法により
- 高額になりやすい
メンコンとホストクラブは接客の仕方、営業時間、金額に差があるものの、その仕組み自体は本質的にはほとんど同じであることがわかります。
現実、メンコンは料金の安さを売りとしている一方で「一度の支払いが8万円もかかった」という領収書を相談に持参された親御さんがいました。
※メンコンのためにパパ活をされていて問題となったケースより
「メンコンはホストほどお金がかからないから大丈夫!」
「メンコンは“健全な推し活”が行われている!」
このように「メンコンは問題ない!」とする一部の娘さんたちの言い分を鵜呑みにはできません。
なぜなら問題は“その先”にあるからです。
先に述べたように、メンコンとホストクラブは基本的な部分で似ています。
加えて、そこに通う女性の心理にも共通する部分が多々あります。
過去の臨床結果から、次のような心理状態にある娘さんは「メンコン」と「ホストクラブ」の双方にハマる傾向があることがわかっています。
- 自己肯定感が低く自信がない
- 物事に興味や関心が持てない
- 恋愛に幻想を抱いている(恋愛経験がない)
- 承認欲求が強く負けず嫌い
こうした心理を持つ娘さんが
- 成人を迎えられた
- お金を稼ぐ術を得た
- 友達に誘われた
など、ふとしたきっかけさえあればメンコンからホストクラブへ乗り換える可能性は大いにあり得ると言えます。
2.「やめさせたい」想いの伝え方
メンコンにハマる娘さんたちは、相場を軽く超えて数万円という金額をメンコンの支払いにつぎ込んでしまっていることがほとんどでした。
また、メンコンに通うための軍資金調達として、パパ活、メンズエステ、立ちんぼ、時には風俗までやっている娘さんも大勢います。
そんな娘の裏事情を親が知ってしまったら…。
娘のメンコンを「今すぐやめさせなければ!」という焦りから
「いかがわしい仕事は今すぐやめなさい!」
「世の中には真っ当な仕事が他にあるだろう!」
「私たち(親)がどれだけガマンしてきたかお前にわかるか!」
こうした“一般論”や“正論”をぶつけてしまって、娘さんから反感を買ってしまうこともよくある話です。
しかし、こういった声掛けは娘さんの心には全く響きません。
むしろ「否定された!」と強く憤り、親との信頼関係に亀裂が生じます。
いったん自分の感情を飲み込み、まずは娘さんの心(気持ち)に寄り添おうとすることが大切です。
この時、娘さんの気持ちを“完璧に理解する”ことを目指した場合、それは必ず失敗します。
完璧に理解できなくてもいいので、真剣に娘さんの話に耳を傾けてあげて“理解しようとする姿勢を示す”ことが大切です。
親のそうした姿勢は言葉よりも深く響き、「うちの親がここまで本気だなんて…」と、娘さんも心を打たれ、考え直すための良いきっかけとなってくれます。
3.専門家に任せる安心感
「家族だけではどうにもならなかった」という話題は、センターに寄せられるご相談の中に必ずと言っていいほど共通の話題です。
そんな失敗談は、専門的な知識を持たない家族なりに頑張られた結果として受け止めます。
ご参考までに、その一部をご紹介します。
- アパート暮らしの娘を実家に戻させたがすぐに家出してしまった。
- 家族(友人)が必死に説得したが聞く耳を持ってもらえなかった。
- いずれ気づいてくれるだろうと放置していたら悪化してしまった。
専門家から見ればどれもNGな対応であることは一目瞭然です。
しかし、家族や友人からすれば「なぜここまでしてわかってくれないの?」という疑問で頭がいっぱいになっているはずです。
そこには親子の心理や関わり方、自己肯定感の育み方、ストレス管理、発達の特性など、多くの要素が入り混じっており、一般的には理解が困難な領域です。
人はわからないことがあると不安になってしまいます。
だからこそ、その分野に広い知見を持つ専門家が介入することで、今まで「わからなかった部分」が明らかになり、ほっと安心することができるようになります。
ただ一点だけ注意していただきたいことは、専門家に任せるということは決して「丸投げにしろ」ということではないということです。
メンコンをやめさせるためには、「親の覚悟と尽力」が必須です。
過去、センターに丸投げされた親御さんは、思うような結果を得られることが叶いませんでした。
娘さんは、自分の親がどれだけ自分のために動いてくれるか(想ってくれているか)を見ています。
丸投げにして、表舞台に立たない親の姿を知った娘さんは、内心で幻滅してしまいます。
専門家に任せれば確かに心強いかもしれませんが、親御さんの協力なくして成り立つものでは決してありません。
センターでお預りしている間に親が尽くしてくれている姿勢を示せると、娘さんは「メンコンはもういいかな~」「私、お母さん(お父さん)のことが大好きだ」と、我に返って素直な一面を見せてくれます。
また、娘さんはセンターの安心できる環境下でよく眠り、よく食べ、よく動いて生活することで心身ともに健やかになります。
研修中は、不安やストレスに潰されそうになった時もスタッフが話を聴いてくれたり、心理士とカウンセリングすることで心の平穏を保つことができます。
娘さんと、親御さんと、専門家とで支え合っていくことで、安心して明るい未来へと進んでいけます。
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