当施設ではグループホームの基本となる生活面でのサポートのほかに、「心理士のメンタルケア」と、「専門家によるスポーツケア」という二つの支援を主軸として行っている、”独自の支援プログラム”も魅力のひとつです。
これにより、利用者様全員のトータルケアサポート(総合支援)を実現しています。
心(メンタル)と身体(フィジカル)は切っても切れない関係にあり、心の不調は身体に、身体の不調は心に、それぞれ顕著に影響を与え合っています。
例えばスポーツには、肉体の健康維持やストレス発散に効果があることは広く知られています。
しかし、これは”何も考えずにただ身体を動かす”のと、”身体を動かすことが心にどう作用するのか”を意識して行うのとでは全く違った結果を産みます。
一方で、メンタルケアには疲れた心や落ち込んだ心をメンテナンスしてくれる効果があり、身体を動かす原動力(モチベーション)を養ってくれます。
それぞれの特性を熟知したプロたちが、日々の生活の中でこれらのケアを定期的に行ってくれるおかげで、入居中は心身ともに健康で、楽しく、いつまでも元気に生活を送ることができるようになります。
「身体を動かすのが苦手」「やったことがない」「恥ずかしい」「怖い」などの理由から、スポーツに参加しづらかったり、やりたくないという方もいらっしゃいます。
運動が楽しく、気持ちの良いものだと感じていただくためには、あくまで自主的な参加であることと、 無理をさせないことが前提となります。
特に心理障害をお持ちの方などは、その日のコンディションに合わせて一日の活動を調整していく必要があるため、必然的に毎回参加することは難しくなります。
ちなみに、参加したくないという方の意見は次のようなものが大半でした。
当施設ではこのような意見も大切な一個人の考えとして捉え、否定することなく、それでも参加してみたくなるような工夫に尽力しています。
こうした呼びかけや、仲間たち(利用者同士)の誘いなどをきっかけにして参加してくれる方もいらっしゃいます。
そしていざ運動で身体を動かした後は、決まって良い笑顔で「意外と楽しめた」「思ってたより簡単だった」「またやってみたい」といった感想をいただきます。
こうした体験を多くの方に味わっていただくためにも、参加しやすい・参加したくなるような雰囲気づくりに努めています。
メンタルケアで「心」を、スポーツケアと食事療法で「身体」を、集団セラピーで人と人との関わりを通して心と身体の「バランス」を健やかに保つことができます。
心身のバランスが保たれることによって、情緒の安定などの様々な恩恵が期待できます。